実用新案とは |
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実用新案は、その考案を具体化した商品がヒットし、大きな利益を生んで、その真価を発揮します。現実にどのような実用新案がヒット商品を生んだかを紹介します。
権利者 : 船橋 高次
登録番号 : 実用新案 登録第1120473号
シヤチハタ工業の朱肉のいらないスタンパーです。
無数の気孔を有する柔らかなプラスチック材で形成された印字体にインキを含ませることによっていちいち印字面にインキをつけることなく、かつインキの量が抑えられて、捺印時ににじんだり垂れ落ちたりせず、書類にきれいな捺印ができるスタンパーです。さらに、スプリングによって上下動するスプリング式スライダーが形成されていて、捺印しないときには印字面より下方に出ているので、印字面キャップをとっていても机や書類、着衣が汚れにくいように工夫されています。
権利者 : 花王株式会社
登録番号 : 実用新案 登録第2055025号
登録日 : 平成7年3月20日
「クイックルワイパー」で知られる花王のフローリング用清掃用具の実用新案です。
清掃用具は、柄と、清掃ヘッドと、ジョイントと、から構成されています。また、ジョイントは、柄の先端に形成された第1ヨークと、清掃ヘッドに形成された第2ヨークと、この第1ヨークと第2ヨークとを連結する連結部材から構成されています。そして第1ヨークの両端と連結部材、第2ヨークの両端と連結部材は、それぞれ回転可能にピンによって支持されています。
このような構成から、清掃ヘッドに対して柄を任意の角度に調整できるにもかかわらず清掃ヘッドがぐらつくようなことがなく作業性が向上します。
クイックルワイパーは、生活環境の変化や人口の高齢化を視野に入れて開発された商品であって、力のないお年寄りや子供でも簡単に使える構造が消費者に受け入れられ、大ヒット商品になりました。
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